青空文庫

「春夜」の感想

春夜

しゅんや

初出:「明星 午歳・四」1906(明治39)年4月

上田1

書き出し

詩神うたびとよ、こといだけ、くちふれよ。はつざきのはなさうび、さきいでて、このゆふべかぜぬるし、はるはきぬ。あけぼのを、まつやかのにはたたき、あさみどり、わかえだにうつりなく。うたびとよ、こといだけ、くちふれよ。詩人たにまのけしきさとくらく、おぼろにかすむはざまかな。かつきさうぞくやさかたのもりのあたりをうかびでて、いまはたのべをすべりくるすあしのまへに、はなあかし。ゆめか、うつゝか、かつみえて、

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