青空文庫

「泣けよ恋人」の感想

泣けよ恋人

なけよこいびと

初出:「家庭文芸 創刊号」1907(明治40)年1月

上田1

書き出し

泣けよ、戀人、神の身の「愛」の君だに、愁歎のいはれを識りて泣き入りぬ。「愛」は悲み堪へ難く、いらつめたちの雙眼に溢るる涙、眺めたり。忌々しき「死」の大君は貴なる人も憚らず、さすがに徳を避けたれど、なべての人が、たをやめの譽とふもの、めぐしくも、毀ちたるこそ無殘なれ。聞けよ、諸人、「愛」は今、このたをやめを褒めたたふ。見ようつそ身に現れて、眠れる如きかんばせの上にあらずや。折ふしは天頂高くうちあふぎ

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