青空文庫

「山之口貘詩集」の感想

山之口貘詩集

やまのくちばくししゅう

山之口48

書き出し

喪のある景色うしろを振りむくと親である親のうしろがその親であるその親のそのまたうしろがまたその親の親であるといふやうに親の親の親ばつかりがむかしの奧へとつづいてゐるまへを見るとまへは子である子のまへはその子であるその子のそのまたまへはそのまた子の子であるといふやうに子の子の子の子の子ばつかりが空の彼方へ消えいるやうに未來の涯へとつづいてゐるこんな景色のなかに神のバトンが落ちてゐる血に染まつた地球が

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