青空文庫

「睡眠」の感想

睡眠

すいみん

仲村0

書き出し

絵具は雄弁にねむつてゐる一水夫は港を想ふ夜!珊瑚は沈んでゐる夜。海のそこに朱帆は死んでゐる夜。帆桁に白貨物船は錆びてゐる夜。港のすみに黒商店旗は垂れてゐる夜。街上に紫飛行機は休んでゐる夜。広場で青駝鳥の卵は焦つてゐる夜。飾窓で黄仮面は生きてゐる夜。劇場の壁に赤おれは睡つてゐる夜。街裏に紅女は湿つてゐる夜。地上いちめん蒼その体は息をする斑底本:「沖縄文学全集第1巻詩※」国書刊行会1991(平成3)年

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