銭形平次捕物控
ぜにがたへいじとりものひかえ
040 兵庫の眼玉
040 ひょうごのめだま
初出:「オール讀物」文藝春秋社、1935(昭和10)年5月号
野村胡堂約40分
書き出し
一「八、花は散り際つて言ふが、人出の少くなつた向島を、花吹雪を浴びて歩くのも惡くねえな」錢形平次は如何にも好い心持さうでした。「惡いとは言ひませんがね、親分」「何だ、文句があるのかえ」「斯う、金龍山の鐘が陰に籠つてボーンと鳴ると、五臟六腑へ沁み渡りますぜ」「怪談噺てえ道具立てぢやないよ。見ろ、もう月が出るぢやないか」「へツ、へツ、眞つ直ぐに申上げると、腹が減つたんで」ガラツ八の八五郎は、長い顎を撫…
2016/02/17
c05a4a374a94さんの感想
ぐろい
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