青空文庫

「友に」の感想

友に

ともに

書き出し

友よ恨まじ今日よりはねたまじ、君は濃藍の底見えわかぬわたづみの珊瑚の宮に恋を得て幸くあり、とに思ひ止まむ。濃藍たゞえて見えわかぬわたづみ底の恋なれば誰が子誰が子の手をとりて口つけかはし笑みかはしありともいかで名を知らむ。恋を恋はれぬ嫉妬もて、相合ふ魂を咀ふとも、三月尽の百蓮華得やは枯さむあたゝかき蕾ふくめる緋牡丹を。寄藻の花も匂はざる。荒磯の辺り、夏の日に照り晒らされて帆立貝帆を失

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