ねたみ
書き出し
つぶやきぬ。『ああうたて「夢」を飾りし世の宝手玉も、花も薫陸も有りのことごと朽ちはてぬ、あはれ死なまし。』またうめく。『ああうたて、恋も、まことも、愛楽も蒼蠅羽ならし飛びめぐる腐肉にまとふ温気のみ。』ほと息づかひ。けしきばみ、『男子とはたをやの髪の一一に憑りては移る風病ぞ。』つと見ゆ、青きまなじりのさびしき『ねたみ。』底本:「沖縄文学全集第1巻詩※」国書刊行会1991(平成3)年6月6日第1刷入力…