青空文庫

「この日」の感想

この日

このひ

書き出し

君うつくしく幸ありと、おもへば魂はくづるゝに、なまじい罪は負ひつゝも、君は死にきと眼を閉ぢて、痩せたる胸を撫づるなり。もとより心いつはらぬふたりが恋のくちつけは、法の父上母うへの御国にゆりぬ、君はいまむくろぞひとに委ねけめ。されども君は人妻と、整ひきよき妻がさね、われ咽喉ぶえは裂きもすれ、沸ぎる鉛は啣むとも、えやは呼ぶべきわがつまと。底本:「沖縄文学全集第1巻詩※」国書刊行会1991(平成3)年6

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