青空文庫

「特殊部落の言語」の感想

特殊部落の言語

とくしゅぶらくのげんご

初出:「民族と歴史 第二巻第一号 特殊部落研究」1919(大正8)年7月

書き出し

特殊部落の人達の口にする言語は、その付近の普通部落の言語と幾らか違ったところがある。そしてやや遠く離れた所であっても、他の同じ仲間の言語とは似ている場合が多い。例えばサ行の音もしばしばタ行に誤ったり、ダ行の音をしばしばラ行に誤ったりすることは、よく耳に立つところである。浪人をドウニンと云ったり、雑誌をダッシと云ったりなどする。六条村年寄の留書を見ると、辻子の事をよく「るし」と仮名書きしてある。斬罪

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