青空文庫

「あの人」の感想

あの人

あの人

初出:「若草」1937(昭和12)年5月

書き出し

芹をつむ芹の沼べり今日もまためだかが浮いた肩あげの肩が細いとあの人はやさしく言つた名も知らぬ小鳥が鳴いた讃岐の山雲が通つたあの人は麦笛ふいた泪ぐみ昼月みて聴いた肩あげの肩も抱かずにあの人は黙つて去つた芹かごの芹のかほりがしんしんと胸に沈んだ底本:「増補森川義信詩集」国文社1991(平成3)年1月10日初版発行初出:「若草」1937(昭和12)年5月※初出時の署名は「鈴しのぶ」です。入力:坂本真一校

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