青空文庫

「幸福」の感想

幸福

こうふく

書き出し

ほんの僅かな時でよい生活のわずらいから脱れ静な時をもつ事は——おお何と云う仕合せだろう昨日私は書斎でたった一人ッきりの私の世界で海を越えた遠い国の心の友の著書を読み今日も亦別の友のを読んだが私は私のこころにふれ私の一番懐しい私を彼処にそして一人はもう此の世を去った過ぎし日に時と処とを越えて見出したああその歓びその深い歓び永遠の自分を感じた霊の潤いこれこそまことの私の幸福それにしてもそれにしてもその

1 / 0