田中君に就いて
たなかくんについて
――田中英光著『オリムポスの果実』序
――たなかひでみつちょ『オリムポスのかじつ』じょ
初出:「オリンポスの果實」高山書院、1940(昭和15)年12月15日
太宰治約3分
書き出し
田中君の作品に就いてよりも、まづ田中君の人間に就いてお知らせして置いたはうが、いまは、必要なやうに思ひますから、そのはうだけを、少し書きます。この創作集の末尾に、田中君が跋文を書き添へてゐるやうですが、それに據れば、「俺の過去は醜惡で複雜、まともに語れるものではない。この醜くさは、顏が赧くなつて脇の下から冷汗ものだ、などといふ體裁の好いものではなかつた筈だ。」と慚愧に轉倒してゐるやうでありますが、…
2021/02/14
姓名さんの感想
太宰の田中英光への想いが感じ取れる
2018/03/16
バードランドさんの感想
オリンポスの果実は青春文学などではない。これは英光の戦争文学であり、戦場からの報告だったのだ。
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