青空文庫

「二人の子持ちになった労働者のおッ母あに贈る」の感想

二人の子持ちになった労働者のおッ母あに贈る

ふたりのこもちになったろうどうしゃのおっかあにおくる

初出:「戦旗」1931(昭和6)年9月号

書き出し

子持ちとなった労働者のおッ母あよ!数万の大軍を率いてアルプスの険を突破した若いナポレオンには不可能がなかった。エルバの孤島で不可能の浪に弄ばれつつさびしく憤死しただがプロレタリアートには不可能がない労働者のおッ母あが絶えず子供を生んで育てているから——乳をのませ、めしを喰わせ、おしめを洗い、内職をして親父を元気づける労働者のおッ母あはこの上なく忙しい——合理化の中の機械のように過労の疲れから失望す

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