青空文庫

「炉辺」の感想

炉辺

ろへん

辰雄5

書き出し

一数年まへの春、木曾へ旅したときのこと。落ちつく先は、奈良井にしようか、藪原にしようか、とちよつと気迷つたのち、——まづ、鳥居峠を越えて、藪原までいつてみた。いい旅籠でもあつたら、とおもひながら、お六櫛などをひさいでゐる老舗などのある、古い家並みの間をいいかげん歩いて、殆どもうその宿を出はづれようとしたとき、一軒、それを見るなり矢張あつたな、とおもつたやうな、昔なつかしい家作りの、小さな旅籠があつ

2026/02/26

艚埜臚羇1941さんの感想

  木曾藪原の 小さな 炉端の 脇の 津村康夫が 偲ばれる。炉辺が しっくりと する 小説家は いまや 絶滅危惧種で あろうと 感じた。

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