たんけんじっき ちちゅうのひみつ
02 権現台の懐古
02 ごんげんだいのかいこ
書き出し
——初めての發掘——權現臺の歴史——貝層より石棒——把手にあらで土偶——元日の初掘り——朱の模樣ある土器——奇談——珍品——地主と駄菓子——鷄屋の跡——太古遺跡の發掘に、初めて余が手を下したのは、武藏の權現臺である。それは余の品川の宅から極めて近い、荏原郡大井の小字の事。東海道線と山の手線と合して居る鐵道線路の右手の臺地がそれで、大井の踏切から行けば、鐵道官舍の裏から畑中に入るのである。余は併し大…