たんけんじっき ちちゅうのひみつ
01 蛮勇の力
01 ばんゆうのちから
書き出し
——氷川社内の一小破片——それが抑もの初採集——日本先住民は大疑問——余は勞働に耐え得る健康を有す——誰でも知つて居なければならぬ事を、然う誰でも知らずに居る大問題がある。自分も知らぬ者の一人で有つた、それは日本に於ける石器時代住民に就てゞある。明治三十五年の夏であつた。我が品川の住居から遠くもあらぬ桐ヶ谷の村、其所に在る氷川神社の境内に、瀧と名に呼ぶも如何であるが、一日の暑を避けるに適して居る靜…