青空文庫

「名園の落水」の感想

名園の落水

めいえんのらくすい

室生犀星10

書き出し

曇つた十月の或る日。いつか見て置きたいと思つてゐた前田の家老であつた本多さんの庭を見に行つた。誰かに紹介をして貰ふつもりだつたが、それよりも直接にお庭拝見といふふうに名刺を通じた。五万石を禄してゐた本多家はいまは男爵である。幸ひ取次ぎが出て来て、大変荒れて居りますが御案内いたしませうと言つて先きに立つてくれた。門番の壁のところに玄徳槍が二本と樫の六尺棒が、埃まみれにむかしのままに立てかけてあつた。

2017/02/26

6c01068fb85dさんの感想

石川県民として、一言。芥川龍之介が、泊まったという、建物はもうない。(老朽化)ということに、やはり、寂しさを感じる。しかし、室生犀星自身も、言ったように、役所の人に、まかせるという歯痒さもあります。

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