青空文庫

「入江のほとり」の感想

入江のほとり

いりえのほとり

初出:「太陽」1915(大正4)年4月

正宗白鳥69

書き出し

一長兄の栄一が奈良から出した絵葉書は三人の弟と二人の妹の手から手へ渡った。が、勝代のほかには誰も興を寄せて見る者はなかった。「どこへ行っても枯野で寂しい。二三日大阪で遊んで、十日ごろに帰省するつもりだ」と筆でぞんざいに書いてある文字を、鉄縁の近眼鏡を掛けた勝代は、目を凝らして、判じ読みしながら、「十日といえば明後日だ。良さんはもう一日二日延して、栄さんに会うてから学校へ行くとええのに」「会ったって

2024/04/15

19双之川喜41さんの感想

 入江は 波風を 避けるために 船が ひっそりと 逃げ込んだり することがある。長男の 帰省を 軸に 家族の 心持ちが 丁寧に 風景と共に 描き出されている。テニスンの 作品が 在ったことが 浮かんだりした。美しい作品と 想った。

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