青空文庫

「負傷した線路と月」の感想

負傷した線路と月

ふしょうしたせんろとつき

初出:「赤い鳥」1925(大正14)年10月

小川未明16

書き出し

レールが、町から村へ、村から平原へ、そして、山の間へと走っていました。そこは、町をはなれてから、幾十マイルとなくきたところでした。ある日のこと、汽車が重い荷物や、たくさんな人間を乗せて過ぎていきましたときに、レールのある部分に傷がついたのであります。レールは、痛みに堪えられませんでした。そして泣いていました。自分ほど、不運なものがあるだろうか。毎日、毎日、幾たびとなしに、重い汽罐車に頭の上を踏まれ

2022/03/13

鍋焼きうどんさんの感想

皆、毎日辛い思いをして生きている。けど、それは人間ばかりではない。生物も物も命をすり減らして生きているのだ。そうした著者の眼差しを通して生物や物に対する慈愛を育みたいと感じた。

2020/11/18

19双之川喜41さんの感想

 初めに マイルという表記があったので 何か意味を持たせてあるのかと思ったら そんなことはなかった。 線路が月に 哀訴したので 月は 線路を傷つけた機関車を 探して歩く。 雨や月などが擬人化されて登場するけど 筋が少々込み入ってる様に感じた。

2017/11/11

dd727d5a7a52さんの感想

なんと優しさに溢れたお話でしょう。 生きとし生けるものが一所懸命に生きている生命賛歌の物語だと思いました。 月の光が縦横無尽に世を照らし優しく包んでいて素敵でした。

1 / 0