青空文庫

「白明」の感想

白明

はくめい

初出:「解放 第三巻第三号(三月号)」解放社、1921(大正10)年3月1日

牧野信一31

書き出し

医院を開いてゐた隆造の叔父が発狂して、それも他所目にはさうとも見られる程でもなかつたが職業柄もあつたし、家内の者達への狂暴は募るばかりで「酒癖が悪い」位ゐでは包み終せなくなつて、漸くのこと、三月ばかり前にS癲狂院へ入院させて以来——毎晩のやうに同じやうな叔母の愚痴話の相手になつて、隆造は夜を更さなければならなかつた。「だけどね、隆さん。」と、叔母は炭をつぎながら云つた。「情愛てものは争はれないもの

2019/11/09

19双之川喜41さんの感想

 男の叔父が発狂して  粗暴な行動に出るようになったので 脳病院に入院することにした。 何故か  男だけが 叔父の 狂気の怒涛を  鎮めることができるので 重宝がられてしまう。 狂気の詩味とでも 云うべきもの が あるということに 気づかされるかもしれないと感じた。

2018/07/10

まえにいさんの感想

キチガイのある種の純粋さに魅せられる。

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