青空文庫

「わが生活より」の感想

わが生活より

わがせいかつより

初出:「新潮 第三十二巻第八号(八月号)」新潮社、1935(昭和10)年8月1日

書き出し

わが生活より牧野信一今年になつて——。四月——鞄を一つぶらさげて、三崎、城ヶ島のあたりを独りでさ迷つてゐた。随筆風のものを折々書いてゐたが、どうしても短篇小説を一つその月ぢうに書きあげなければならぬと力んで、こつこつと夜を更してゐたが何としても捗らなかつた。無理矢理に書きかけたものを読み返して見ると、見るまでもなく沮喪したもので、いつかな発表の勇気が持てなかつた。わたしだつてもう十何年も文筆生活を

2025/08/05

艚埜臚羇1941さんの感想

  創作を するにあたり その作の かたちを かりなければ 絶対に 言う べくもない 明瞭なる 意思が 働かなければ けっして ものに ならなかった という。牧野の 自分自身に 対する 文筆の 要求水準は そこそこ 高いので これが のちのちの 苦労の 種だったと 感じた。 

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