青空文庫

「岬の春霞」の感想

岬の春霞

みさきのはるがずみ

初出:「東京日日新聞 第二一〇二四号~第二一〇二七号」東京日日新聞社、1935(昭和10)年2月13日~16日

牧野信一10

書き出し

いつまでつゞくか、仮寝の宿——わたしは、そのとき横須賀に置いた家族から離れて湘南電車で二駅離れた海ふちの宿にゐた。東京からあそびに来てゐる若い友達のRと、文学と人生のはなしに耽つてゐると、飛行機の爆音が、屋根裏にとゞろいて、耳を聾し、はなし声を消して、ふたりは黙劇の人物のやうに、眼を視合せたり、上眼をつかつたりするだけだつた。窓に乗り出して、さかさまに見る海のやうな青空を、こつちも宙返りでも演じて

2020/12/15

19双之川喜41さんの感想

 軍港での 市民と 水兵たちとの交流は 何時ものような 突然の 出航の命令で たちきられる。 岬は 霞で ところどころ 裁ちきられ 島のように見えたと言う。

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