青空文庫

「古川ロッパ昭和日記」の感想

古川ロッパ昭和日記

ふるかわロッパしょうわにっき

02 昭和十一年

02 しょうわじゅういちねん

古川緑波273

書き出し

前年記昭和十年は、浅草から丸の内へといふ、僕にとっての一大転機の年として記念すべき年であった。昭和七年一月宝塚中劇場のスタート以来、七年一杯をわれらがレヴィウ「悲しきジンタ」の大阪松竹座、浅草大勝館公演と、帝都座の「海のナンセンス」等、小やかなアトラクション俳優として過し、その暮に、新橋演舞場のカーニヴァル座結成、昭和八年正月の公園劇場出演、二月の大阪・京都吉本興行の寄席廻りと、名古屋松竹座出演を

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