はたおかじゅんさ
初出:「週刊朝日 初夏特別号」1937(昭和12)年
書き出し
雲雀も啼かぬ日一河が吼えるように河の底から、船頭の大きな声が、「——船止めだとようっ」「六刻かぎりで、川筋も陸も往来止めだぞうっ」船から船へ、呶鳴り交わしてから触れ合っていた。下総の松戸の宿場。雪はやっと、降りやんではいたが——きのうからの大雪は、この地方にまでわたっていた。三月の桃の節句だ。雲雀は死んだように黙ってしまい、菜の花も青い麦も雪の下だった。万延元年のこの日は、江戸表だけの天変地異では…
cfc370d67cd2さんの感想
次々と 登場人物が増えていき この先どうなるのかと思っていたが こう 帰着するとは。 切ない話です