なるとひちょう
01 上方の巻
01 かみがたのまき
書き出し
夜魔昼魔安治川尻に浪が立つのか、寝しずまった町の上を、しきりに夜鳥が越えて行く。びッくりさせる、不粋なやつ、ギャーッという五位鷺の声も時々、——妙に陰気で、うすら寒い空梅雨の晩なのである。起きているのはここ一軒。青いものがこんもりした町角で、横一窓の油障子に、ボウと黄色い明りが洩れていて、サヤサヤと縞目を描いている柳の糸。軒には、「堀川会所」とした三尺札が下がっていた。と、中から、その戸を開けて踏…
6a52af442acdさんの感想
最初から手に汗を握る展開。おもしろい。文字も読みやすくて満足。
3082545c8164さんの感想
法月弦之丞はかっこいい