みやもとむさし
05 風の巻
05 かぜのまき
書き出し
枯野見一丹波街道の長坂口は、指さして彼方に望むことができる。並木越しに、白い電光かのように眼を射るのは、その丹波境の標高で、また、京都の西北の郊外を囲っている山々の襞をなしている残雪だった。「火を放けろ」と誰かいう。春先なのだ。まだ正月の九日という日である。衣笠のふき颪は、小禽の肌には寒すぎた。チチチチチ野に啼く声も稚く聞えて耳に寒い。人々は、鞘の中の刀から腰の冷えて来る心地がした。「よく燃えるな…
c6889a6aeaaeさんの感想
全体を通して何度も転機があり、武蔵の行動にハラハラしつつもそれと同じくらいお通さんの行く末がどうなるのかも気になる構成だった。
6d7fde5d0d27さんの感想
長すぎて飽きた