青空文庫

「岐阜提灯」の感想

岐阜提灯

ぎふちょうちん

書き出し

※真澄はその晩も台所へ往って、酒宴の後しまつをしている婢から、二本の残酒と一皿の肴をもらって来て飲んでいた。事務に不熱心と云うことで一年余り勤めていた会社をしくじり、母の妹の縁づいている家で世話になって勤め口を捜しているが、折悪しく戦後の不景気に出くわしたので口が見つからないけれども、生れつきの暢気な彼は、台所の酒を盗み出したり残酒をもらったりして、それを唯一の楽しみにしてなんの不平もなしにその日

2021/04/25

27c3ee3b35c1さんの感想

どうしようもないダメ男の体験した不思議な話。 結局、岐阜提灯の女とは、何だったのか。よく解らないまま終わり、少しモヤモヤした。 幽霊なのか、狐狸なのか。 古墳の主だったのか。 まぁ、読みやすかった。 ともあれ、昔はこんなダメ男でも親類が面倒を見たりしたのだろうかと思うと、今の世の中とは随分な違いを感じる。家族の繋がりとは何なのだろうか、と言う、本筋とは違うところで考えさせられた。

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