青空文庫

「老残」の感想

老残

ろうざん

初出:「中央公論」1952(昭和23)年3月号

宮地嘉六57

書き出し

終戦と共に東京の空が急に平穏にかへつたときは誰もがホツとしたであらう。が、それから当分の間、あの遠くでならす朝夕のサイレンの声が空襲警報のやうに聞えて、いやだつた。鳴らすやつもさうした錯覚をねらつて、からかひ半分にやつてゐるやうにさへ思へたものだ——進駐軍が蜿蜒幾十台ものトラックで米大使館の周辺に乗りつけるやトラックから一斉に飛び降りた兵隊らが、いきなり道路脇にじやあじやあと放尿をやらかすその光景

2021/05/18

19双之川喜41さんの感想

 終戦直後の混乱時代に 人は皆 何とかして 生き残る術を 見つけなければならなかった。 インチキ占い師 ▫にわかはんこ屋 ▫ささやかな法律知識を元手に 代書屋の様な事▫焼跡闇市派の 悪戦苦闘(あくせんくとう)は  思い出しても辛い。 模擬告別式と称して  弔辞をでっち上げるのには  吹き出した。

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