こどもはかなしみをしらず
初出:「社会 創刊号」1946(昭和21)年9月
書き出し
広い庭には、かきが赤くみのっていました。かきねの破れを直して、主人は、いま縁側へ腰を下ろし、つかれを休めていたのです。彼はこのあたりの地主でした。裏門から、寺のおしょうさんが、にこにこしながら、入ってくるのを見ると、ちょっと迷惑そうな顔色をしたが、すぐ笑いにまぎらして、丁寧に迎えました。「あまりごぶさたをしたので、前を通りかかったものだから。」と、おしょうさんは、いいました。「どうぞ、すこしお上が…
040654415debさんの感想
大人の苦しみ、悲しみを子供は分からない、という事だろうか 大人が悩み苦しんでいる間にも子供は無邪気に過ごしている、というか。