青空文庫

「緑雨と一葉」の感想

緑雨と一葉

りょくうといちよう

書き出し

かの日都を落ちて船橋にやどり申候きのふより市川町に戻りて百姓家を借りうけ、ともかくすごし居り候今宵は松葉の土手と申すを下りて渡船にのりて月を觀候なみ/\の旅ならねば落人の身の上いとゞ悲しく候これは殘少き眞間のもみぢに候處の名とは申ながら※ましく候鬼共の都にて立騷ぎ候姿目に見えておもひ候やうに眠られず候この先いかゞ成行くべきかみづからも知らず候人のもとへ今日申遣はし候ことあり其模樣次第にて委しくは可

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