青空文庫

「死者の権利」の感想

死者の権利

ししゃのけんり

初出:「週刊朝日 秋季特別号」1929(昭和4)年9月20日

浜尾四郎78

書き出し

一実際あった犯罪事件というものはあなた方にとっては割に面白くないものですよ。私達法律家から見て、非常に面白いと見えるものは却ってあなた方の興味を惹かないようですし、またあなた方が特に興味をもっていられるような事件や話は、私達には余り面白くないように思われるのです。之はあなた方探偵小説作家の興味の中心と、われわれ法律家のそれとが大分隔たっているからではないでしょうか。例之、探偵小説には犯人が捕まるま

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