ざこね
書き出し
「吾八」の歌を探すので「祗園歌集」を読み直していると、はからずも「雑魚寝」と題する数首の歌にめぐり会つた。それは、かより合ひ転び合ひたる雑魚寝びと遊び倦きたるあけがたの月世之介の大原の里の雑魚寝よりわれの雑魚寝はなまめかしけれ夏の夜のあからさまなる雑魚寝さへあさましからず君の恋しきというようなものであるが、その中の「世之介の大原の里の雑魚寝」というのは、西鶴の「好色一代男」の巻之三、世之介二十四歳…