青空文庫

「太政官」の感想

太政官

だじょうかん

上司小剣87

書き出し

一太政官。それは私たちがまだ生れぬ前にあつたものださうな。——「太政官て何のことやいな、一體。」「知らんのかいな、阿呆。……教へたろか、新田の茶瓶のこつちや。」「そら知つてるがな、言はんかて。……其の太政官て何のことやね。」「太政官ちうたら、太政官やがな。お上の役人のこつちや。」中の村の青年會の事務所で、二人の若い男がこんなことを言つてゐると、今一人の稍年を取つた男が、「二人ながら知りはらんのか、

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