いちょうのみ
書き出し
そらのてっぺんなんかつめたくてつめたくてまるでカチカチのやきをかけた鋼です。そして星がいっぱいです。けれども東の空はもうやさしいききょうの花びらのようにあやしい底光りをはじめました。その明け方の空の下、ひるの鳥でもゆかない高いところをするどい霜のかけらが風に流されてサラサラサラサラ南のほうへとんでゆきました。じつにそのかすかな音が丘の上の一本いちょうの木に聞こえるくらいすみきった明け方です。いちょ…
19双之川喜41さんの感想
「お日様は 燃える 宝石のように あらんかぎりの 耀きを (銀杏の実と木に)投げた。」 この下りを 思い出す時 銀杏が 新鮮に見えるような 気がしてくる。