青空文庫

「かたくり」の感想

かたくり

かたくり

書き出し

私が——これは私たちがと言つた方がいいのだ。その時には私たちは三人づれでそこに出かけて行つたのだから——村はづれの谷田の澪に沿つた堤で、初めてカタクリの群落を見つけたのは、ほんの偶然の機会であつた。四月にはいつたばかりの或る日。林にも野にも春の力が動き出してゐるはずだのに、見渡した目には冬そのまゝの枯色がまだつづいてゐる。目立たない微かないろいろの感覚にも、肌が感じる日光空気にも、そこらぢうから逞

2019/10/24

19双之川喜41さんの感想

 赤い瑪瑙(めのう)のような カタクリの芽が みられる頃に 「咲きました」と 一行だけ 書かれた葉書が 届く。 景子の 身の上に 思いを馳せる 切っ掛けとなる。 芽を採取しても良い頃の 描写であると感じた。

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