かみはよわいものをたすけた
初出:「読売新聞」1920(大正9)年6月3~4日
書き出し
一あるところに、きわめて仲の悪い百姓がありました。この仲の悪い甲と乙とは、なんとかして甲は乙を、乙は甲をうんとひどいめにあわしてやりたいと思っていました。けれど、なかなかそんなような機会はこなかったのであります。ある年の夏の日のことでありました。幾日も幾日も、天気ばかりがつづいて、雨というものがすこしも降りませんでした。そして、諸所方々の水が涸れてしまって、井戸の水までが日に日に少なくなるのであり…
8eb05d040692さんの感想
どちらも弱き者なのかも
himajinさんの感想
乙に嫌がらせをした甲に何か天罰が下されるわけではない、といった何だか釈然としない結末が妙に現実味を帯びているなと思いました。