きたのくにのはなし
初出:「赤い鳥」1921(大正10)年4月
書き出し
あるところにぜいたくな人間が住んでいました。時節をかまわずに、なんでも食べたくなると、人々を方々に走らしてそれを求めたのであります。「いくら金がかかってもいいから、さがしてこい。」と、その人はいいました。ある日のこと、その人は、川魚が食べたいから、釣ってきてくれと、下男にいいつけました。下男は当惑をしました。外を見ると真っ白に雪が積もっていました。どこを見ましても、一面に雪が地を隠していました。そ…
8eb05d040692さんの感想
北国の真冬に釣り糸を垂れて一晩明かす。結末の描写はそう言うこと。