くろいはたものがたり
初出:「日本少年」1915(大正4)年4月
書き出し
一どこからともなく、爺と子供の二人の乞食が、ある北の方の港の町に入ってきました。もう、ころは秋の末で、日にまし気候が寒くなって、太陽は南へと遠ざかって、照らす光が弱くなった時分であります。毎日のように渡り鳥は、ほばしらの林のように立った港の空をかすめて、暖かな国のある方へ慕ってゆきました。爺は破れた帽子をかぶっていました。そして西洋の絵にある年とった牧羊者のように、白いあごひげがのびていました。子…
8eb05d040692さんの感想
老人と子供は何者なのか、その正体が気になる
a72ff8710881さんの感想
因果応報ということなのか。 その後が気になる。