青空文庫

「霧の夜に」の感想

霧の夜に

きりのよるに

下宿生活内省異国情緒都市の異化叙情的回顧的静謐

書き出し

霧の深い、暖かな晩だつた。誘はれるやうに家を出たKと私は、乳色に柔かくぼかされた夜の街を何處ともなく彷徨ひ歩いた。大氣はしつとりと沈んでゐた。そして、その重みのある肌觸りが私の神經を異樣に昂ぶらせた。私の歩調はともすれば早み勝ちだつた。——私達はK自身の羸ち得た或る幸福に就いて、絶えず語り續けた。それは二人の心持を一そう興奮させた。そして、夜の更けるのも忘れてゐた。「咽喉が渇いたね……」さう云つて

2024/11/23

8eb05d040692さんの感想

運命に翻弄される人の姿と夜の霧が合っていると思った

2015/12/17

a98a2cd23bf1さんの感想

作者の紹介欄に 『技巧的にすぎる』という言葉が ありましたが 、二作読んだ限りでは そんなことはないとおもいました。 霧の夜に 相応しい 静かな心持ちになります。

2015/11/25

f399740ccaf4さんの感想

なんだかさみしくて美しい話でした。

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