青空文庫

「城の石垣」の感想

城の石垣

しろのいしがき

初出:「新小説 第七年第二巻」春陽堂、1902(明治35)年2月1日

鏡花8

書き出し

同じことを、東京では世界一、地方では日本一と誇る。相州小田原の町に電車鐵道待合の、茶店の亭主が言に因れば、土地の鹽辛、蒲鉾、外郎、及び萬年町の竹屋の藤、金格子の東海棲、料理店の天利、城の石垣、及び外廓の梅林は、凡そ日本一也。莞爾として聞きながら、よし/\其もよし、蒲鉾は旅店の口取でお知己、烏賊の鹽辛

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