ふかがわせんけい
初出:「東京日日新聞 第一八二七五号~第一八二九六号」東京日日新聞社、1927(昭和2)年7月17日~8月7日
書き出し
雨霽の梅雨空、曇つてはゐるが大分蒸し暑い。——日和癖で、何時ぱら/\と來ようも知れないから、案内者の同伴も、私も、各自蝙蝠傘……いはゆる洋傘とは名のれないのを——色の黒いのに、日もさゝないし、誰に憚るともなく、すぼめて杖につき、足駄で泥濘をこねてゐる。……いで、戰場に臨む時は、雜兵と雖も陣笠をいたゞく。峰入の山伏は貝を吹く。時節がら、槍、白馬といへば、モダンとかいふ女でも金剛杖がひと通《…
19双之川喜41さんの感想
会社の依頼で 深川界隈を 記者とともに 徘徊し 思いつくままに 街の様子を 記して行くけど 有名な 美文家とされているので 雑文を書いている時にも その片鱗が 窺われるのが 興味深いと感じた。