青空文庫

「呼ばれし乙女」の感想

呼ばれし乙女

よばれしおとめ

初出:「令女界」1938(昭和13)年8月号

書き出し

師の家を出てから、弟子の慶四郎は伊豆箱根あたりを彷徨いているという噂であった。一ヶ月ばかり経つと、ある夜突然師の妹娘へ電報をよこした。「ハコネ、ユモト、タマヤ、デビョウキ、アスアサキテクレ」受取って玄関で開いた千歳は、しばらく何が何やら判らなかった。慶四郎と姉となら、一時、ああいう話もあったのだから呼出すもよい。妹の自分を名指して何故だろう——いつの間にか姉娘の仲子が、千歳のうしろに来て、電報を覗

2021/07/25

19双之川喜41さんの感想

 「いっそ小田急で逃げましょか」と言う 宣伝文句があった。 師の娘を 仮病をつかって 箱根湯本に呼び出す。 いざりの勝五郎の滝や 須雲村の藁屋が 懐古調である。 行きは一人が 帰りは二人となる。 何が起きたのかは、わからないと思った。

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