青空文庫

「畦道」の感想

畦道

あぜみち

初出:「勲章」扶桑書房、1947(昭和22)年5月10日

永井荷風14

書き出し

國府臺から中山を過ぎて船橋の方へと松林に蔽はれた一脈の丘陵が延長してゐる。丘陵に沿うてはひろ/″\した平野が或は高く或は低く、ゆるやかに起伏して、單調な眺望にところ/″\畫興を催すに足るべき變化を示してゐる。市川に移り住んでから、わたくしは殆ど毎日のやうに處を定めずそのあたりの田舍道を歩み、人家に遠い松林の中または窪地の草むらに身を沒して、青空と雲とを仰ぎ、小鳥と風のさゝやきを聞き、初夏の永い日に

2022/02/03

阿波のケンさん36さんの感想

女に物足りない男と男に袖にされた女、一緒になってもうまくいかないわな。

2022/02/02

ace0443be3bcさんの感想

競馬場の喧騒とその猥雑さを好む妻を嫌悪し、逃れ出た場外で出会った女に惹かれ、思わず手を握ってしまおうという衝動に駆られる欲情の描写が見事。その二度目の妻ともうまくいかなかったらしく仄めかされるラストには、荷風の人間に対する無常感がただよう。

2017/04/27

4798d837134cさんの感想

なんてことの無いストーリーなのに風景の描写が美しく、引き込まれてしまった。

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