青空文庫

「河原の対面」の感想

河原の対面

かわらのたいめん

初出:「文章世界」1910(明治43)年4月号

小寺菊子39

書き出し

一それは春とは云つても、まだ寒い頃であつた。北の海から冷々としたうら寂しい風が吹いて来て、空にはどことなく冬のやうな底重い雲が低く垂れ込めてゐた。庭の植込みを囲んであつた「雪除」がやつと取外されて、濃い緑色をした蘇鉄や棕櫚竹などが、初めて身軽になつたといふ風に、おづ/\と枝を張り幹を伸して、快げに自分々々の身を持返した。さうして、時をり降りそゝぐ小雨が、しと/\と湿つぽい温気をもたらしてくると、ふ

2021/05/31

19双之川喜41さんの感想

 監守をしている 親戚の男の手引きで  刑務所の場外作業 のときの 父親に さりげない仕草を 取り繕い しばし遇うことは できた。 高利貸しを始めてから  荒んだ生活を送る 父を嫌っており  娘は 早くここから 抜け出したいと  しきりに 念じていた。 怨念に満たされた展開であると感じた。

1 / 0