青空文庫

「政事と教育と分離すべし」の感想

政事と教育と分離すべし

せいじときょういくとぶんりすべし

初出:「時事新報」1884(明治17)年12月7~8日

福沢諭吉10

書き出し

政治は人の肉体を制するものにして、教育はその心を養うものなり。ゆえに政治の働は急劇にして、教育の効は緩慢なり。例えば一国に農業を興さんとし商売を盛ならしめんとし、あるいは海国にして航海の術を勉めしめんとするときは、その政府において自から奨励の法あり。けだし農なり商なり、また航海なり、人生の肉体に属することにして近く実利に接するものなれば、政府はその実際の利害につき、あるいは課税を軽重し保護を左右す

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