青空文庫

「門松のはなし」の感想

門松のはなし

かどまつのはなし

折口信夫11

書き出し

正月に門松を立てる訣を記憶してゐる人が、今日でもまだあるでせうか。此意義は、恐らく文献からは発見出来ますまい。文化を誇つたものほど早くに忘れてしまうた様です。僅に、圏外にとり残された極少数の人達の間に、かすかながら伝承されてゐる事があるので、それから探りを入れて、まう一度これを原の姿に還し、訣ればその意義を考へて見たいと思ふのです。今日では、門松の形が全国的に略きまつてしまひましたが、以前は、いろ

2020/06/12

633e0bbad678さんの感想

少し古いものなので読み方が難しく感じましたが、調べながら読み進めると日本古来の神事に対する考え方が良く解りました。 門松の由来を推考していく作品なのですが、日本の伝統行事は元来、神様を迎える為のものであったということが解ります。 そこには必ず良くないものも憑いてくるので祓いという意味で各々が信仰するモノを作り祀る、ということをしてきたのではないかという事です。 こうした伝統文化は文字通り、私達、後世の者が知り子々孫々に伝えていく事が一番良いのでしょうけれど、時代が進んだ現代では、自ら知り自ら出来得る限りのことを継承していく他ないのだなと考えてしまいました。

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