いきにんぎょう
初出:「探偵小説第十一集 活人形」春陽堂、1893(明治26)年5月3日
書き出し
急病系図一寸手懸宵にちらり妖怪沙汰乱れ髪籠の囮幻影破廂夫婦喧嘩みるめ、かぐはな無理強迫走馬燈血の痕火に入る虫※呀!同士討虐殺二重の壁赤城様——得三様旭一急病雲の峰は崩れて遠山の麓に靄薄く、見ゆる限りの野も山も海も夕陽の茜に染みて、遠近の森の梢に並ぶ夥多寺院の甍は眩く輝きぬ。処は相州東鎌倉雪の下村……番地の家は、昔何某とかやいえりし大名邸の旧跡なるを、今は赤城得三が住家とせり。門札を見て、「フム此家…
5c6a6a908a17さんの感想
危機が何度も訪れ、どうなるかどうなるか、と面白く読みました。