青空文庫

「胎内」の感想

胎内

たいない

初出:「中央公論」1949(昭和24)年4、5月号

三好十郎174

書き出し

一暗い。右手の奥のほうに一ヵ所かすかに明るいところがある。遠くでかみなりが鳴っている。雨もふっているらしい。それらの音が、ここにこもって、低い反響をおこしている。…………………ながいことたってから、かすかに明るいへんの、さらに奥のあたりで人のケハイと足音。それから、にぶいドシンという音がする。その方から、とぎれとぎれの人声。男の声うんと!……(イキンでいる)ちきしょう!この……!女の声どうするの?

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