青空文庫

「光をかかぐる人々」の感想

光をかかぐる人々

ひかりをかかぐるひとびと

徳永379

書き出し

日本の活字一活字の發明について私が關心をもつやうになつたのはいつごろからであつたらう?私は幼時から大人になるまで、永らく文撰工や植字工としてはたらいてゐた。それをやめて小説など書くやうになつても、やはり活字とは關係ある生活をしてゐるのであるが、活字といふものが誰によつて發明されたのか、朝晩に活字のケツをつついてゐたときでさへ、殆んど考へたことがなかつた。しひていふならばこれもすこし縁のとほい「舶來

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