青空文庫

「「世界文学大系58 カフカ」解説」の感想

「世界文学大系58 カフカ」解説

せかいぶんがくたいけい58 カフカかいせつ

原田義人41

書き出し

カフカがプルースト、ジョイス、フォークナーなどと並んで二十世紀のもっとも重要な作家の一人として考えられるようになったのは、彼の死後二十年余を経た第二次大戦後のことであるといってよい。今、たとえば一九三〇年ころに出版されて十万部を超える部数を出した詳細なドイツ現代文学史を開いてみると、そのなかでカフカについて書かれているのはわずか十数行にすぎない。また、三六年にアメリカで刊行されたあるドイツ文学史を

1 / 0